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映画「ツレがうつになりまして」
「ツレがうつになりまして」「続・ツレがうつになりまして」を映画公開前には既に読んでいた私。
「ツレがうつになりまして」は5年ほど前読んだ記憶があります。

今日は映画レディースデーで1000円だったのでこの映画を見に行きました。
ツレが堺雅人、奥さんが宮崎あおいという大河ドラマでも記憶にある「篤姫」でも夫婦役だったふたり。
その印象がよくって
だからストーリー知ってても、以前NHKでドラマ化されても映画見ようって思ってたの。

映画が始まってすぐツレに変化が訪れる。
「眠れないんだ」「食欲がないんだ」「お弁当が作れないんだ」
4年前の私と一緒。

映画ではツレによりそうイグアナがいてとても可愛いです。
うちの場合モカなんですけど。

あとお兄さんがお見舞いに来るんだけど手土産がうなぎパイ(爆)

ツレは病院に行って「うつ病」と診断される。
病院で知り合った患者さんに「薬なんてね、そんなに早く効かないよ」と言われる。
日常生活にも支障が出て、仕事もできなくなって、結局退職をして自宅治療。
奥さんに「仕事がストレスなんだから仕事辞めて。そうじゃなきゃ離婚する」って言われてた。
医師に日記を書くことを勧められたツレは最初に「つらい」と書く。
私も日記を書いていたけど、さっき読み返したら
「だるい」「痛い」「不安」「ムカつく」毎日どこかにこの言葉が入っている。

症状が悪い時は「ボクはダメなんだ」「ボクは必要とされてない人間なんだ」「死にたい」「ボクなんかいなくなっても誰も困らない」と布団をかぶって泣くシーンがある。
その度に涙がポロポロでた。
私にも同じ過去がある。
今でもそうなる時がある。
隣の人も泣いてたな。
っていうか映画館の中ですすり泣く音が聞こえるんだ。

「治りかけの頃が一番危ないのよ」・・・奥さんのご両親の知り合いの子がうつ病の治りかけに自殺してしまった。
その時の回想シーンもすごく泣けた。
床屋さんだったお父さん「あいつ、この間オレが髪を散発してやったばかりなんだよ」
奥さんが「最後にキレイにしてあげてよかった、って思うしかないんだよ」と。

奥さんが仕事の追い込み時期にツレが声を掛けてしまって
「うるさい!何もできないなら黙ってて」と怒鳴るシーン。
その後ツレはお風呂場で膝を抱えて泣き続け、タオルで首を吊る。
仕事が一息ついた奥さんが異変に気がついて、未遂に終わったけど・・・。

メンタルが病んでいる人には絶対に怒鳴ってはダメです。
ただでさえ「自分はダメな人間なんだ」って思っていて、でもそれを人には言ってないだけで本気で悩んでるんです。
だからと言って無視や仲間はずれもダメです。
「存在価値がないんだ」とも思っているので。
この3つは絶対禁止事項です。

でもツレは奥さんという理解者がいたからよかったんだと思う。
うちのダンナは「家の事はオレちゃんとやるから、病気の話はしないでくれ。泣かないでくれ。具合が悪いなら寝ててくれ」と言う。
娘の前で病気が辛いんだ、などとほざく程根性腐っちゃいない。
「つらい」「くるしい」、一時期は知り合いにメールしたこともあるけど意味なかった。
だから今でも私は苦しいんだと思う。

こうやってこんな内容のブログを書けば「pのブログはネガティブだ」と叩く人もいる。
だから私は病気のつらさを人に言ったりすることはなくなった。
友達の中には「それは偏見だ」と味方をしてくれる人はいることはいる。

話が反れたけど、この映画はうつ病の描写がよく表現されてると思う。
本当にハンカチなしでは見れない(笑)

宮崎あおいちゃんが着てるノルディック柄のパーカージャケットが可愛かった。
あれ欲しいなあ。
白地に水玉のブラウスと、ベージュのキルティングパーカージャケットは私とお揃いだった(笑)

本当に最後まで泣きっぱなしだったな。
私以外にも何人もそういう人がいた。
映画が終わって鏡を見たら化粧がほとんど落ちていた。
みんなトイレで直してた。



この映画でメンタルな病気の人への偏見が少しでもなくなりますように。
より理解が深まりますように。
辛い思いを抱えてる人が少なくなりますように。

もしそういう人を偏見の目で見たり、無視したり、仲間はずれにするような人がいたら
私は絶対に許さない。

実際に何人か許せない人がいるけどね。
そろそろあの時期ね。
by p-hiro-you | 2011-10-19 19:18 | pleasure
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